雲隠れ以降、戻ってきたちびのお腹はどんどん大きくなり始めた。。
かなり大きなお腹になっていても、ちびの行動は普段と変らず、
柵にジャンプしたり、飛び降りたり、見てる方が心配だった。
ある日何の前ぶれもなく、ちびのお腹は突然元に戻り、お腹の左側だけが水につけた様に濡れていた。
新しい命が生まれたのだろうか?平然としているちび・・・。
ちび自体若いし、その名の通りの小さな体だ。生きている命を生めたのだろうか?
そして、ちびが入っていった小さな隠れ処。
もしやと思い外で耳を傾けていると、ちびの声でない小さな声が聞こえてきた。
そして7月、北海道へ行く前の晩、ちびは3匹の小さな連中と共に、私の前に現れた。
意識して子猫を見るのは私には初めての体験だった。
「怪獣じゃないか、こいつら。。」
想像以上にボロボロで汚い顔をした連中で、”かわいい”などとは微塵も感じなかったが、
そのあまりに小さな命の動作ひとつひとつに、無性に興奮したのを覚えている。。
1匹が私の指に思いきり噛み付いた後、3ちびは私の車の下に固まり出て来ることはなかった。。