篤郎-まなかの対峙

兄妹の謎、Mar.2002

Leicaflex SL Macro Elmarit-R 60/2.8( Trebi100C )

篤郎はまなかより一月遅れて我が家に来た。その理由は別途述べるとして、
その一月で、彼は早くも相棒だったまなかに忘れられていた。
既にぶちとはすっかり溶け込んでいたまなかは、篤郎を終始「シャーッ」と威嚇しては、
自分は逃げ回るといった警戒行動を続けた。
ぶちとの体面時もそんなものだったのが、相手はつい先日まで一緒にオッパイを飲みあった兄ではないか。。
但しこれは、篤郎の側にも原因があった可能性を否定できない。
彼はその日から全てにのうのうとした素行であった。

まなかから見れば、自分達の飯を早速食い、自分達のトイレでゆっくりとウンチをし、
自分の場所である、私の膝で寝はじめる。。
およそ初めて人の部屋に入った猫がとる行動とは、思えないものだった。

ちなみにぶちは、最初から篤郎を寛大に扱っていた。
私は事もあろうに翌日から2泊の旅行に出かけているのだが、
帰宅後にはすっかり打ち解けていて、野良時代と同じ運動会の日々が続く。
この時の和解は彼等にとって、復縁なのか、出会いなのか、未だに謎である。

(2003.12.11)
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