流れ者達の姿が見えなくなると、穏やかな季節がやってくる。
穏やか過ぎて、何も覚えていない。。毎年そうなの。
町猫にしろ、公園猫にしろ、家猫にしろ、生きている環境というものがある。
あるいは共に居る仲間との関係がある。。
ただクルマが並び、そこいら中に白線が引いてあるだけの駐車場に、
いつも独りで居るこの猫を、どう撮ればいいのだろう。。
春というのは、何かしら思いつめてるばかりである。
久美子の駐車場にも小さな緑・・どころかそこら中に雑草が生い茂っている。
本当はここにも季節というものが移り変わってるのだろうが、ぼくには全くわからない(笑)。
久美子は車の下に寝ていることもあるけど、大抵はその手の茂みから姿を現す。
一体普段は何処に常駐してるのか・・実は全くわからない
遠くから観察することが出来れば、その生活ぶりももっと見えてくるのだろうけど、
どんな時でも向こうがこっちを見つけるのが先である。。
季節感のあるネタを探してよく周辺を引っ張り回すのだが、
それが猫には遊んで貰っている事にように思えるらしい(かと言って撮影に協力的ではない)。
途中で何か気になるものがあると、立ち止まって詮索をはじめたりするのだが、
まるで犬の散歩だ。
この溝は以前からよく猫達がトイレとして利用している。。
で、撮影中に一番困るのがトイレである( 野糞2回してます・・)。
隙を見て離れ、コンビニを借りるのだけど、一度着いてきてしまった事があった。
そこには他の猫のエリアがあって・・店から出てきたら案の定久美子の姿は見えない。
元の場所に戻って、またコンビニへ戻ってと繰り返すうち、
そこの猫達の餌あげと思しき女性がやって来て
「●○ちゃ〜ん」、私は「久美ちゃ〜ん」、保育園じゃないんだから。。
ってそれでプレハブの下から出てきた久美子も実に可愛いではないか。。
勿論一緒に駐車場まで帰りました穏やかな春の日。
菜の花見ーつけた。